新シリーズ「ブラームスをめぐる音楽」スタート
まえすとろです〜
オーケストラ・クラシークは、ブラームス生誕190年となる2023年から計4回にわたる新シリーズ「ブラームスをめぐる音楽」をスタートします。
ブラームスが影響を受け愛し続けたシューマン、シューベルト、ベートーベン、ハイドンはもちろんのこと、ドイツ音楽界を2分したワーグナー派の作品、友人ヨアヒム、クララ・シューマン、ブラームスの次の時代を担った作曲家などの作品を取り上げるべく、計画を進めてまいます。
その第1弾は2023年6月18日に『ブラームスが愛した音楽』と題して、シューマン、シューベルトの作品、そしてクララ・シューマンへの愛と友情に溢れたブラームスの交響曲第1番ハ短調を取り上げます。
シューマンとブラームスとの強い絆は、ブラームスがシューマン家を訪れた時から始まり、シューマンの死が彼らを引き離しても、ブラームスはシューマンの作品をそしてその家族を愛し続けました。今回は、シューマンが約10年という長い年月をかけ、彼の精神をすり減らしながらも完成させた「ゲーテのファウストからの情景」序曲を取り上げます。
あまり知られていないことかもしれませんが、ブラームスはシューベルトの作品をこよなく愛し、そして深い理解を示しています。ドイツ歌曲の大家としてのシューベルトをブラームスは自らの作品と重ね合わせ、その手法を取り入れてるともいえます。シューベルトの作品は19世紀中頃までは系統立てて整理されておらず、出版に関しても同じでした。そんな中、シューベルトの全集(今では旧全集版と呼ばれます)を出版する動きがその後起こり、ブラームスはシューベルトの交響曲部門の校訂者として全集出版に関わっています。今回は、シューベルトが交響曲作曲家として世の中に認められた転機となった交響曲第4番ハ短調「悲劇的」をブラームス校訂の旧全集版の楽譜を使い演奏いたします。
そして、ブラームスが20年以上の年月をかけて作曲した交響曲第1番ハ短調を取り上げます。世に問う作品に対してストイックに自己批判を行い、自分自身で納得のいかないものや価値の無いものと判断すれば廃棄を繰り返したブラームス。そのブラームス渾身の1曲をこのシリーズ第1弾のメイン曲に選びました。
乞うご期待ください
オーケストラ・クラシーク第13回定期演奏会
シリーズ【ブラームスをめぐる音楽】第1回「ブラームスが愛した音楽」
<日時>2023年6月18日(日)14時開演
<会場>マリーホール(神戸市立灘区民ホール)
<入場>無料・自由席
<曲目>「ゲーテのファウストからの情景」序曲(R.シューマン)
交響曲第4番ハ短調D417「悲劇的」(F.シューベルト)
交響曲第1番ハ短調op.68(J.ブラームス)
<演奏>オーケストラ・クラシーク
<指揮>高橋義人
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